シュナぽっぷ’04

1. TELL ME MORE / AIR 『ONE』('03)
完全に後期スパイラル・ライフを思い起こさせるホーンセクションが、けたた
ましく鳴り響いている。これは10分聴いても飽きないぞ。

2. JUST A DAY / FEEDER 『ECHO PARK』('01)
こちらは、ブリットロック(死語?)の本命。グラント・ニコルス(Vo.&G)、日本人
であるタカ・ヒロセ(B)、ジョン・リー(Dr)のグランジポップ系バンドFEEDERの
大ヒットアルバムより。個人的には、WEEZERに対する英国からの回答かな
と。元々このアルバムの先行シングルのB面曲であった曲を、後にA面にし
シングルカット。日本盤のみボーナストラックとして収録曲されています。
ちなみにこの曲は、FUJI ROCK'01でも演奏されていて、1曲も知らず見た
ライブで「チュッチュルッチュ〜♪」のイントロで惚れてしまいました。 来日
後、ジョン・リーは自殺。現在は2人組として頑張ってます。
  
3. DO OR DIE / SUPER FURRY ANIMALS 『GUERRILLA』('99) 
99年のベストアルバムでジンジャーも選出してたウェールズ出身の変てこ
ポップバンド。サンプリングやら、何でもありなのだが近年のアルバムでは
ますますメロディ志向が強くなって ます。ちょこぽっぷでカヴァーされてま
すので、復習をどうぞ。 この曲はエッジが聴いたリフで、HRしてますがアル
バムにはこういう曲はこの曲だけです。
  
4. NOWHERE / THERAPY?
  SO MUCH FOR THE 10 YEARS PLAN - RETROSPECTIVE 1990-2000』('00)
アンディ・ケアンズ率いるアイルランド出身バンド、THERAPY?のクリス・シ
ェルドンがプロデュースした傑作アルバム『TROUBLEGUM』('94)より。 こ
のアルバムを聴いたリッキー・ウォーリックが、ALMIGHTYの『CRANK』('94)
でク リス・シェルドンを起用したのは有名な話。曲は疾走感溢れるR&R。
  
5. ANSWER THE PHONE / SUGAR RAY 『SUGAR RAY』('01)
米国カリフォルニア産ミクスチャーバンド、SUGAR RAYの大ヒットアルバム
より。この曲はWILDHEARTSで言うところの「SICK OF DRUGS」的なポッ
プ・ チューン。昨年のFUJI ROCK'03で一目惚れ。パフォーマンスも一流。
もっと ロック好きの人にも知ってもらいたいバンド。ヒット曲は数知れず。 
近年、何故かブラコン的なテイストが強くなってきている気がするが。
  

6. THE REMEDY(I WON'T WORRY) / JASON MRAZ
  『WAITING FOR MY ROCKET TO COME』('03)
AAA(トリプルA)<昔で言うAOR(アルバム・オリエンティド・ロック)チャートで
、大ヒットを飛ばしているジェイソン・ムラーズの1stアルバムより。この曲を
聴く限り80'Sぽい感じだし、THE CALLINGを好きな人には行けると思うが。

7. MR.JONES / OUT OF MY HAIR 『DROP THE ROOF』('95)
この曲にやられました!現在、改名しコンフォートの名前で活動中の彼。し
かし正直、他の楽曲 は今いちです。とにかくこの曲は素晴らしい。エンディ
ングではBEATLESぽいかな。

8. YOU GET WHAT YOU GIVE / NEW RADICALS
  
MAYBE YOU'VE BEEN BRAINWASHED TOO.』('98)
トッド・ラングレンぽいアーティストを。グレッグ・アレキサンダーのソロユニッ
ト、NEW RADICALS。現在はロッド・スチュワートなどに楽曲を提供しなが
ら地道に活動中とか。当時、この曲はスマッシュヒットしました。とにかくメ
ロディと声が素晴らしい。アルバムはこの1枚だけです。

9.  GOOD GIRL〜Dedicated To Bridge 20 Years After 
   / THE MAD CAPSULE MARKETS 『OSC-DIS
オズフェストにも参加し、新作を控えますます活躍が期待される日本が誇
るデジタル・ハードコ ア・パンク・バンド。LINKIN PARKなんかと比べても
全然負けてないし、もっとメジャーになっても良いと思うのだが。この曲は、
その昔 CMにも使われたド・ポップチューン。ドラムン・ベース的な打ち込み
が気になる人がいるかもしれないが、基本はパンクです。最高!!!

10. GLAMMBON / クラムボン 『JP』('99)  
日本のBEN FLODS FIVEと言っても過言ではない、原田郁子(Vo.&Key)、
ミト(B)、伊藤大助(Dr.)からなる3ピースバンド。この曲はインストですが、
この 疾走感溢れるビートを聴けば分かるとおり、完全にロックバンドです。
肝心のアルバムは、矢野顕子的なヴォーカルや楽曲でありますが、情緒
感溢れてます。
   
11. STEP INTO MY OFFICE,BABY / BELLE & SEBASTIAN
   『DEAR CATASTROPHE WAITRESS』('03)

ネオアコだったはずのベルセバが、何とトレヴァー・ホーンのプロデュース
により新譜をリリース。曲はよりポップに。この曲は先行シングルだけど、と
にかくポップです。スピッツやフリッパーズ、初期スパイラルが好きな人に
もOKでしょう。

12. RIPE OF GREEN / 高野寛 『確かな光』('04)
日本のトッド・ラングレン、早すぎた渋谷系などキャッチコピーは幾らでも思
い浮かびますが、上は細野晴臣、忌野清志郎、下は先述のクラムボン、ハ
ナレグミ、ポラリスといった素晴らしいミュージシャンと、さりげなく交流する
日本のポップミュージック・シーンにおいての最重要人物の一人、高野寛。
近年はナタリー・ワイズを率いての活動や、ハルカリや小泉今日子などの
プロデュース業なども行っていたが、実に5年半振りに発表したの傑作ソロ
アルバムより、彼らしいものを。
   
13. ツアーメン / 奥田民生 『股旅』('98)
ソロアルバムとしては3枚目となり、ようやくアイデンティティーを確立したと
言っても過言ではない。ダラダラしたというかアメリカン的なR&Rを聴くこと
が出来るが、メロディメーカーとしてもパフィーに提供した一連のヒット曲や
あのアンディ・スターナー(元JELLYFISH)が何故共作にパートナーとして迎
えているかがよく分かる。
   
14. ARE YOU GONNA BE MY GIRL?/ JET 『GET BORN』('03)
この楽曲を収録したアルバムは昨年レビューにも書いたとおり。正にイギー
・ポップへのオマージュとしか思えないリズム。ガレージ的なサウンド
にAC/DC的なカミソリエッジ。現在もロングセラーを続け、ビルボードチャー
トでも健闘中。B!にも扱ってもおかしくないバンドだと思う。
   
15. If I WAS YOU / TERRORVISON 
   『REGULAR URBAN SURVIVORS』('96)
日本では何故か人気が出ないまま解散してしまったTERRORVISIONの3rd
アルバム(現在廃盤)より。ホント、アルバム毎にサウンドも変わっていくし
、一度はライブを見ておきたかったのだが。 この曲は彼らの代表曲では
ないし、流れだけで入れました。DEF LEPPARDのジョー・エリオットがファ
ンでツアーのサポートで使ってたのでも有名です。この曲で気に入ればヒッ
ト曲満載のベスト盤『WHALES & DOLPHINS』をどうぞ。
  
16. I BELIEVE IN A THINGS CALLED LOVE(Single Version) 
   / THE DARKNESS『I BELIEVE IN A THINGS CALLED LOVE』('03)
昨年、驚かせてもらったアルバム『PERMISSION TO LAND』からのシン
グル・ヴァージョン。この曲はリフ、メロ、ギターソロのどこを取っても文句の
付けようのない完璧な楽曲だと思う。アルバム・ヴァージョンはよりダイナミ
ズムになっている。完璧に、こっちのヴァージョンの方がすき。
   
17. 惑星のかけら / スピッツ 『惑星のかけら』('92)
日本のR&Rバンドの完成形、スピッツが「ロビンソン」「チェリー」といったシ
ングルヒットを飛ばす数年前。完全にHRバンドだったことを裏付けるこの
楽曲。好き勝手にやってた頃のスピッツの本来の姿がここにあります。

18.  BICYLIST / AIR 『ONE』('03)
傑作アルバムより、元旦にシングルカットされた曲を。所謂、音響系という
かコーネリアスの匂いが強い曲です。彼にしては新境地です。ハーモニー
といい最高にポップで素晴らしい。

19.  NO SURPRISES / RADIOHEAD 『OK COMPUTER」('97)
彼らの最高傑作『OK COMPUTER』からの名曲中の名曲。アルペジオだ
けでもう泣けてきます。RADIOHEADを敬遠してた人もこの曲で、ファンにな
ってください。
   
ボーナストラック
20.  SUNBURST / 高野寛 『確かな光』('04)
この多重録音、ブライアン・ウィルソンではありません。全て自身によるもの
。一人コーラス圧巻です。
   
21. 恋とマシンガン YOUNG,ALIVE IN LOVE / フリッパーズ・ギター
   
 『CAMERA TALK』('90)
今では誰も想像できないけど、小山田圭吾(現コーネリアス)と小沢健二が
組んでた頃の楽曲です。今もCMで大量オンエア中。正直、フリッパーズの
他の楽曲を考えてたのですが、ユカさんのリクエストです。
   

1/29/04